2011/09/22

郵政非正規ユニオン、ストライキに突入!

9月20日午後10時、郵政非正規ユニオンの組合員はストライキに決起しました。東京多摩局前は東京・首都圏から結集した労働者で一杯です。台風到来の雨をものともせずに産別を越えた労働者が多数集まり、ストライキに決起した非正規ユニオンの仲間を激励しました。

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ストライキ宣言

2011年9月20日
郵政非正規ユニオン執行委員会

日本郵便と東京多摩支店(以下会社)は、6月以降65歳定年の人も含め20名以上の期間雇用社員の雇い止め解雇を行ってきた。そして齋藤委員長に対しゆうパック課大工原課長の「脅迫」「暴力」行為はなかったと開き直り、会社は返す刀で齋藤委員長の9月雇い止め解雇を行ってきた。
ユニオンは、9月11日臨時大会を開催し圧倒的多数でスト権を確立した。そして本日9月20日午後10時より24時間のストライキに突入する。
20名の雇い止めを撤回せよ!大工原課長の脅迫と暴力行為を謝罪せよ!要求を受け入れない場合は直ちに第二波ストライキに突入する。

6月雇い止めの理由を会社は1034億円の赤字削減のためにといったが、真っ赤なウソであり、本社からそのような指示は出ていないことが明らかになった。
3月以降ゆうパック課を中心に始まった組合結成の動きを察知した会社が、15名のゆうパック課の社員を6月雇い止めにしたのである。
そして6月10日組合結成以降、組合に参加した社員に対し勤務終了後一部の社員が数名で取り囲み恫喝する等ユニオン潰しの攻撃が6月一杯行われたのである。その上ユニオン作りの先頭に立ってきた齋藤委員長に対し9月雇い止めを通告してきた。この雇い 止めの判断を下したのは大工原課長や新岡課長代理である。
9月末の65歳定年制に伴ない現在全国で1万5千名以上の雇い止め予告通知が出されている。JP労租と締結した「就業規則」をたてにとって、問答無用に雇い止めが行われているのである。
会社は、大工原課長の脅迫・暴力行為について、大工原課長は「熱くなった。」「もしそのような事実があれば遺憾である。」と述べてきた。しかし労働委員会の調査・審問では「そのような事実はなかった。」と開き直った。会社は絶対に「あった」とはいえないのである。これは齋藤委員長に対する脅迫と暴力行為が不当労働行為であるからだ。
  大工原課長は、アルバイトを「クズども」と叫び、「アルバイトが組合を作ることなど上(支店長)が認めても俺は認めない」と言い放ち、ユニオンについて「そんなことをしていれば皆に嫌われ孤立する。世の中の人を蹴落としてでも生きていく汚いものが生き残るんだ!あれもこれも間違っているといっていたら、世の中は成り立たない。」等と暴言を浴びせたのである。
この大工原課長の暴言は、解雇権を握る会社が職場を専制的に支配し、非正規労働者全国2千万人、日本郵便非正規16万人を、かくも非人間的にボロクズのように、「使い捨て労働」として扱っている一端である。
非正規労働者はたえず雇い止めの不安のなかにおかれ、会社に要求や意見などを言うこともできない。 これは解雇権を会社が握り、乱用しているからである。少なくとも組合もない非正規労働者がこのような会社と対等に話し合い、人間としての尊厳を回復し自らの労働条件を回復するには、非正規労働者の雇い止めには「本人の同意」ということを原則化することが必要である。特に郵便事業会社のような恒常的企業が解雇権を乱用することなど許されない。ユニオンは会社にも厚生労働省に対しても非正規労働者の人間的尊厳を保障するためにも、非正規労働者の雇い止めは「本人の同意」を原則とするよう強く求めていく。
ユニオンはついにストライキに決起した。会社は実害がないとたかをくくっているが、ストライキは腐敗した資本主義とその支配体制を根底からひっくり返し、労働者の団結を生み出す。資本家(会社)に服従することを拒否しストライキに決起した時、労働者は奴隷ではなく人間となる。
ストライキは会社と闘う最高の手段であり、会社に恐怖を呼び覚まし会社の支配を揺るがす。郵便事業会社で働く16万の期間雇用社員の共感と支持は燎原の火となって広がることは明らかである。
本年エジプトでは、繊維職場の女性労働者のストライキから、これに呼応した青年労働者の決起で40年続いたムバラク独裁政権が倒された。
ユニオンは非正規という奴隷の鎖を断ち切り、何度でもストライキに決起し会社の脅迫と暴力行為を弾劾し、不当解雇を撤回するまで闘うことを宣言する。

以上

合同・一般労組全国協議会サイトから転載

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

福島診療所建設委員会

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、
全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

 子どもたちを放射能から守るたたかいに心を寄せるみなさんに、福島の地に命の拠り所となる診療所を建設する運動へのご支援、ご協力を心から訴えます。
 福島第1原発事故は、広島型原爆168発分もの1万5000テラベクレルのセシウム137がまき散らされるなど、チェルノブイリ原発事故をはるかに越える深刻な事態となっています。
 警戒区域、計画的避難区域などから避難している12万人、自主避難の6万人が家や生活の糧を奪われ、県内の36万人の子どもたちが生活し、遊び、学んでいる地域の75%が、放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)を越える放射能汚染地域となっています。すでに原発周辺から避難した子どもたちの尿からセシウム134、137が検出されるなど、子どもたちの放射線被ばく、とりわけ内部被ばくは重大な問題です。一刻も早く、すべての子どもたちを放射能汚染地域から避難させる必要があります。
 しかし、政府が避難の権利とその補償を拒む中で、子どもたちの被ばくを心配しながらも、経済上のことなどで福島での生活を続けざるをえないのも労働者の現実です。山下俊一福島医大副学長などの「年間100㍉シーベルトまでは安全」、「内部被ばくは心配ない」などという言葉を、だれも信じてはいません。
 だからこそ福島の母親たちは、文科省に押しかけ、経産省前に座り込み、子どもたちの命と未来を守るためにたたかっています。それは9月19日の明治公園の6万人の反原発の行動となり、全国、全世界へと広がっています。すべての原発をただちに止め、福島の子どもたちの命を守る行動をともに起こしていきましょう。

 今、福島で切実に求められているのは、心と健康の拠り所となる診療所建設です。
 福島の子どもたちは放射能汚染による被ばくに日々さらされ、心身ともに息苦しい状況を半年以上も強いられています。お母さんたちの心配も、除染で取り除かれるわけではありませんし、子どもたちをモルモットのように扱う医療機関などとても信頼することはできません。今このときに、「ひょっとしたら放射能の影響では?」と不安になったとき、すぐに相談できる診療所が身近にあればどれほど心強いことでしょう。
 チェルノブイリの子どもたちには、甲状腺肥大とホルモン異常、貧血、頭痛、心肺機能の低下、免疫低下、加齢化の加速的進行、そしてガンの発症など、放射能被ばくによる様々な疾病が報告されています。

 これまでの近代医学の概念を越えた幅広い総合的な取り組みが必要となります。
 予防医学の原則に立ち、人間本来の自然治癒力を促す代替医療をも視野に入れた総合医療と、防護を念頭においた食卓、暮らしの見直しなど、いわば「生活革命」をも提案できる開かれた場が不可欠でしょう。
 診療所建設は決して簡単なことではありませんが、全国のみなさんの力をひとつにできれば絶対に実現できます。

 実際に、広島、長崎の被爆者は、医療も生活も切り捨てられるなかで「人間をかえせ」の声をあげ、たたかうことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。
 広島市の高陽第一診療所がその一つです。1970年、広島で二十歳前後の青年が相次いで白血病を発症しました。彼らは被爆者の父母をもつ被爆二世でした。強い衝撃を受けた被爆二世の青年たちは、自らの力で拠り所となる医療施設をつくろう、と運動を開始し、1972年にプレハブ建ての高陽第一診療所が建設されます。
 この運動をともに支えた被団協の故小西ノブ子さんは、高陽第一診療所を「被爆者の心の窓」と語られています。同じく協力された大江健三郎さんは、「そこには、あきらかな、実践的なるものと、教育的なるものとの、『生命、生き抜くこと』をめざしての融合がみられた。」と、当時の新聞に著しています。それから40年、高陽第一診療所は多くの人々の生き抜くことの拠り所となってきました。
 まさに生き抜くために、このような診療所が今の福島には必要です。全国の医師、医療関係者をはじめ、全国の力を合わせて必ず実現しましょう。
 未来をつくる子どもたちが、被ばくを心配して生きなければならないことなど、絶対にあってはなりません。安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです。

 福島の子どもたちの命と心の拠り所となる診療所建設のために、基金運動へのご協力はじめ、多大なご支援などをいただきますよう重ねて心から訴えます。

2011年12月1日

わたしたちが呼びかけます
●福島から
 清野 和彦(元福島県教職員組合委員長)
 佐藤 幸子(NPO法人理事長)
 椎名千恵子(未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動)
 橋本 光一(国労郡山工場支部書記長)
 市川 潤子(ふくしま合同労組委員長)
 鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「ゆい」福島)
 佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授)
 渡辺  馨(福島県労働組合交流センター代表)
●全国の医師から
 吉田 良順(広島高陽第一診療所所長)
 杉井 吉彦(本町クリニック院長)
 松江 寛人(がん総合相談センター所長)
 吉本 哲郎(熊手町クリニック院長)
 末光 道正(八尾北医療センター院長、八尾市議会議員)
 布施 幸彦(館林厚生病院医師)

URL: http://www.clinic-fukushima.jp/

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